結成のよびかけ

歴史の転換期、今ほど日々、この言葉を痛感する時はありません。
 「9.11事件」以来、アフガン戦争、イラク攻撃などなど、圧倒的な軍事力を背景にしたアメリカ一極主義の横暴ともいえる事件が次々に起きています。米英中心のイラク攻撃に対して、ニューヨーク、ロンドンをはじめ世界中で1000万人以上もの人々が一斉に「NO War」を叫んでデモをしました。開戦前にこれだけ大きな反戦の動きが起こったのは人類史上はじめてのことです。しかし両国軍はこうした声をまったく無視して一方的な「無差別攻撃」を続行し、大量殺戮を行ないました。これによって何が解決したのでしょう。世界はますます混沌の様相を深めています。日本の状況はさらに深刻です。 改憲に向けて「有事法制」「個人情報保護法」「教育基本法改正」などが、急速に政治日程にのぼってきています。これからは、戦前の軍国主義を正当化するとともに、日本をより強固な管理主義国家へとつき進ませるものです。そのことは再び日本を、アジアや世界からいっそう孤立させることになります。この道を避けるためには、まず過去の歴史を直視する勇気を持ち、アジアの人々と共有できる歴史認識を新たに形成することが不可欠です。
 「8.15集会」は、旧国民文化会議(1955年結成)の有志などによる実行委員会が1965年から主催してきました。私たちは、その平和主義・民主主義を徹底しようとする志に共鳴して、2001年の国民文化会議解散後も自主的に「8.15集会」や「12.8集会」の開催にかかわってきました。日本の民衆が戦後半世紀以上にわたって培ってきた平和主義の灯火を消してはならないという思いからです。
 これらを開催する過程で私たちは、21世紀の世界の平和秩序、つまり「希望の世界地図」ともいうべき長期展望を、市民の情報交換と徹底した討論から生み出す必要を痛感してきました。とりわけ、戦争中の日本人の加害、 残虐・殺傷行為の発掘調査、各分野の新人や埋もれた物故作家の顕彰、通俗だから売れる文化商品のボイコットなど、一人ひとりの市民が自らの声で発信し、議論し、行動する文化のたたかいを日本社会に築くことが何よりも必要だと、私たちは感じています。「市民文化フォーラム」は、このような自立した市民の出会いの場を提供するための一つの試みです。
 新たな世界の平和秩序を構築し、改めて人類の叡智を結集するために、私たちは次のような一歩から始めることにしました。
 @毎年1回の8.15集会の開催
 A年数回のシンポジウム・研究会等の開催
 B自主的な研究分科会の開催
 C志を同じくする他団体との連携・協力
 D反戦・平和のための行動への参加
 Eそれらの成果の発信
 
 「市民文化フォーラムは」は、年会費一人3000円を負担する個人によって構成されます。

振込口座
郵便振替  00190−1−277773 市民文化フォーラム


 心ある方々の積極的な参加を呼びかけます。

2003年6月15日
市民文化フォーラム準備室

よびかけ人
五十嵐暁郎 石川憲彦 石田 雄 市野川容孝 伊藤晶宣 上野千鶴子 鵜飼 哲 内田雅敏 内海愛子 海老坂 武 越智敏夫 鎌田 慧 姜 尚中 寿(コトブキ)北沢洋子 國弘正雄 栗原 彬 古関彰一  小森陽一 佐々木 寛 佐藤 学 芝生瑞和 柴田廸春 白石 孝 進藤 榮一 菅井益郎 高岩 仁 高橋哲哉 高畠通敏 ダグラス・ラミス 竹岡勝美 武田敦史 田中 宏 野田正彰 橋本裕美 林 茂夫 原田正純 針生一郎 日高六郎 広瀬勝芳 藤田恭平 古川純 武藤一洋 屋嘉比収 矢倉久泰 山内敏弘 山口幸夫 吉池公史 吉川勇一 吉見俊哉 嶺井正也
 (2003年11月17日現在:五十音順)


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